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【映画】グリーンブック

【映画】記録

 

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#アカデミー賞

#作品賞  #脚本賞  #助演男優賞 受賞作

 

「#グリーンブック」

観てきました。

 

予告編を観た時から、

今年の作品賞はこれかな?

と、なんとなく思っていた今作。

 

発表になった時は、やっぱり!

と、観ていないのに妙に納得。笑

 

以下、

ネタバレ含む感想になります。

(⚠︎あくまで個人的な意見です。)

 

 

まず、

何よりも驚いたのは、

脚本・製作を担当した

ニック・ヴァレロンガは、

主人公である、

トニー・ヴァレロンガの、

実の息子であるということ。

 

および、この話が、

実話であったということ。

 

1960年代。

アフリカ系アメリカ人の闘争が

ピークに達していたあの時代。

 

その時代の真っ只中に、

クラシックを専門的に勉強していた

黒人がいたこと。

(すみません、あえて黒人と書きます。)

 

しかも、

大都会ニューヨークの、

カーネギーホールの上に住んでいた事実。

 

そして、

アメリカ南部を旅するという、

まさに命懸けの演奏会。

 

 

 

人種差別や、

マイノリティーものを扱う作品は、

数多くありますが、本当に良かったです。

 

アフリカ系アメリカ人である

ドクター(マハーシャラ・アリ)

孤独でありながら、

彼の持つ確固としたプライドと、生き様。

 

イタリア系アメリカ人である

トニー(ヴィゴ・モーテンセン)

ガサツで無教養だけど

家族と暮らす明るく楽しい人柄。

 

本当に正反対。

 

対比した二人の人間が、

車でツアーを回りながら、

少しずつお互いに歩み寄っていく様は、

 

どこか切なくて、

照れ臭くて、

可笑しくて、

思いっきり、笑えて。

 

お互いへの偏見がある中で、

少しずつ解けていく二人。

 

美しいピアノの旋律に誘われて、

勇気ある彼らの行動と、

自分自身の信念を貫く姿に、

わたしはとても感動しました。

 

肌の色に、言語に、身なりに、言葉遣いに。

 

いろんな部分に大きな差があるアメリカ。

 

日常のいたるところにある、

表面的、心理的な数多くの差別の壁。

 

相手が知らないであろうと思う、

英語以外の言語で囁かれる陰口や、

お店やホテル、

レストラン、様々な場所で、

どんなに教養や実力があっても

受けてしまう差別。

 

日本に住んでいる、

わたしのような日本人には、

人種差別の現実は、きっと、

完全には理解出来ないけれど、

いろんな視点で見ることができました。

 

印象的だったシーンは、

 

車がオーバーヒートして、道端に止まった時、

周りの畑で泥にまみれて仕事をしている、

たくさんのアフリカ系アメリカ人達が、

ドクターを見つめる目。

 

そしてその目を見つめるドクター。

 

やり取りはなく、

ただただ沈黙が流れるあのシーン。

 

 

シリアスなテーマを扱いながらも、

独特なテンポ感で、

多くののコメディー要素を含んだ内容で、

また、もう一度見たい!と思えるような、

そんな作品でした。

 

鑑賞は是非、

ケンタッキーのフライドチキンと共に。

 

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