おいもの記録

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【呟き】今更ながら

何となく残しておきたかったので、

メモメモ。。

 

今更ながら、

イチロー選手の記者会見について。

 

私が特に印象深かったのは

この部分。

 

あくまで測りは、

自分の中にある。

それで自分なりに

その測りを使いながら、

自分の限界を見ながら

ちょっと超えていく

ということを繰り返していく。

そうすると、

いつの間にか

こんな自分になっているんだ

という状態になって。

だから少しずつの積み重ね、

それでしか

自分を超えていけない

と思うんですよね。

一気に高みに行こうとすると、

今の自分の状態と

ギャップがありすぎて、

それは続けられないと

僕は考えているので。

地道に進むしかない。

進むというか、

進むだけではないですね。

後退もしながら、あるときは

後退しかしない時期も

あると思うので。

でも、

自分がやると決めたことを

信じてやっていく。

でも、

それが正解とは

限らないわけですよね。

間違ったことを

続けてしまっていることも

あるんですけど。

でも、そうやって

遠回りをすることでしか

本当の自分に出会えない

というか、

そんな気がしているので。

 

長くなってしまいましたが、

あくまで戦ったり競ったりしてるのは、

自分のナカミの部分なんですよね。

 

イチロー選手、

天才と言われ続けた理由や、

お人柄が、出ておりました。

 

いや、本当に、かっこいい。

 

人と比べるとか

そういう次元でなくて、

孤独に自分と向き合う姿勢が、

どこまでも惹かれます。

 

そういう人間に、私もなりたい。

【読書】パーク・ライフ

【読書】記録

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#第127回芥川賞 #吉田修一


「#パーク・ライフ

読了しました。

 


(あくまで個人的な感想です。)

 


この本は、

表題「パーク・ライフ」と、

「flowers」の2篇の短編集。

 


パーク・ライフは、

大好きなテイストの小説。

 


スターバックス

コーヒーを片手に、

春風に乱れる髪を

押さえていたのは、

地下鉄で

ぼくが話しかけてしまった

女だった。

なんとなく見えていた景色が

せつないほどリアルに動き始める。

 

 

個人的に

有楽町、日比谷、銀座、

あの辺が大好きなわたしは、

日比谷公園に行きたくなりました。笑

 


ひとことで言うと

何も起こらない小説


ですが、

日常って、人との繋がりって、

結局こんな感じだなぁと、しみじみ。


男女の微妙な距離感が

本当にどこまでもリアル。


身の回りにある風景と日常と

どこまでも当たり前と化したものが

じわじわと色付くようなそんな感じ。

 


もうひとつのお話、

flowersは、

対照的に、

スピード感や

いろんなドラマがありました。


内容的には、

個人的には、

あまり好きではないのですが。

 


けれど、

主人公の花への執着と

おばあちゃんへの想いとが、

常にどこかで交錯していて、

なんだかちょっぴり愛しい感じ。


内容としても、

吉田修一さんの描き方としても、

なんだかとても映画みたいだった。

 


特にラストの

2ページ近くにのぼる長い1段落。


目の前で起こってる出来事と、

頭の中で広がる風景と、

花、華、はな

そして匂いと、

水の音、感覚。

 


人物像も、

出来事も、

妙にリアルで、

なんだか本当にこわい。

 


いるよなぁ

あるよなぁ

という感覚が、

心のどこかで疼く感じ。


数年後に読み返したら

また違う感覚になるのかも。

【読書】パレード

【読書】記録

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#映画化作品 #吉田修一

 

「#パレード」

読了しました。


都内の2LDK

マンションの一室で、

ルームシェアをする男女4人。

 


吉田修一さんの本、

実は初めて読みました。

 


2016年に公開された

映画 「怒り」 は観つつも、

家にある文庫本の中で、

まだ手を出していなかった小説。

 


映画 「怒り」 同様、

吉田修一さんの本に限ってではなく、

感想、本当に、様々だと思いますし、

あくまで個人の好みだと思いますが、

わたしはとても、好きでした。

 


以下、ネタバレ含む感想です。

(⚠︎あくまで個人的な感想です。)

 

 

 

この本は、なんというか、

なんとも、人間くさい。

 


どちらかというと

暗いイメージで、どこまでも、

汚く、醜い部分を晒すけれど、

やっぱり人間くさい。

 


本だから受け止められる

最後のエピソードも、

やっぱり人間くさい。

 


登場人物4人+1人の

それぞれの視点で、描かれる日常。

 


個々の性格や、

それぞれの想いについて

具体的に深く語らずとも、

それぞれの日常の捉え方で、

その人物一人一人を、

そしてそのナカミを、

見事に晒して、描くのは、

吉田修一さんらしいなと思いました。

 


終盤にかけて問われる

"本当の自分"について。

 


あくまで

自分が他人に対して持つ

印象や性格のイメージは、

その人のほんの一部でしかなく、

上手に象られ切り取られた部分、

なのかもしれない。

 


それは、わたしも、

日常の中でよく感じる部分でした。

 


日常の一コマ。

 


一人一人の持つ、

様々なコミュニティの中で、

人はきっと、

自分でも無意識の内に、

たくさんの自分を演じている。

 


晒しながら、隠しながら、

自分という人間を作っている。

 


この小説に出てくる登場人物は、

どの人も、不完全。

 


側から見ても、とても、

良い人間だ

とは思えない人々の個性。

 


けれどもそれが、

 


本当に愛おしい。

 

 

 

一生懸命に生活する中で、

それを繕おうとしている姿が、

控えめながらもじわじわと伝わってくる。

 


他人と関わること、

外と内に向かれた矢印が交錯し合い、

互いに糸のようなもので繋がる、

繊細なバランスを保っている日常。

 


それが、

本当にリアルで、美しく、儚い。

 


解説部分で川上弘美さんが、

「こわい」 と表現していますが、

2度、3度と読まないと本当の意味で

「こわい」 がわからないような、

そんな深い小説。

 

 

 

日常。

そして本当の自分。

 


もしかしたら、

他人だけじゃなく、

自分でもそれが何なのか、

よくわからないのかもしれない。

 


けれども人は、

 


今日も、

誰かと出会い、

誰かとすれ違い、

誰かと一緒に生活してます。

 

もしかしたら、

わたしがInstagram

写真を投稿し詩を書いているのも、

日常で本当の自分を隠して、

そのバランスを、

保つためなのかもしれません。


いやぁ、とにかく、

またもう一度読みたいです。

【読書】風に立つライオン

【読書】記録

 

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#映画化作品 #さだまさし

 

「#風に立つライオン

読了しました。

 

本作を読むのは2度目。

 

実は先日、

ショックなことがあっても

あまり引きずらないタイプの私が、

珍しく、落ち込んでしまっていた時に、

何故かさだまさしさんの曲を聴きたくなって、

風に立つライオン」を

聴き始めたのがきっかけ。

 

さだまさしさんの曲は、

語りかけるような声と一緒に、

とっても優しくて、温かくて、

沈んでいた心を、

少しずつ癒してくれます。

 

シネマバージョンの

サントラを聴きましたが、

本当に本当に、美しい曲です。

 

日本から遠く離れた、アフリカ、ナイロビ。

 

そんな場所まで、

旅をした事なんてないのに、この曲を聴くと、

 

広大な大地や、

想像を絶する高さの滝、

果てもなく続く空の色。

そこで生きる動物達。

そして人々の瞳。

 

いろんなものが、

脳裏に浮かんできます。

 

本当に不思議。

パワーが沢山詰まってる。

 

49人編成のオーケストラの演奏も

曲としての壮大な雰囲気を

醸し出しています。

 

エンディングの

アメイジング・グレイス

この曲の持つ優しいメロディーは、

どこか切なく、もの悲しくも、強く響く。

 

遠くの国で、

いろんなことを抱えて

いろんなことを考えて

いろんなことを願って

いろんなことを想った

主人公の心の叫びにさえ感じます。

 

いや、本当に。

 

私の大好きな曲のひとつです。

 

 

話が逸れてしまいましたが、

読書の感想を。

 

映画化された事でも有名ですが、

曲から生まれた物語なんて良いですよね。

 

曲も本も書けるなんて。

なんて人だ、さだまさし

 

すっかり

曲にハマってしまったのと、

丁度、その前に読んでいた本を、

読み終わったタイミングだったので、

さぁ、これを機に本も読もう!

となりました。

 

この本、やはり、

涙無しでは読めない。

 

電車の中で読もうとしてる方!

ご注意下さいませ。笑 

(わたしは泣きました。)

 

以下、ネタバレ含む感想になります。

(⚠︎あくまで個人的な感想です。)

 

「命のバトン」と「心のバトン」

 

アフリカ・ケニア

僻地医療、戦地医療に

携わることになった、

長崎大学熱帯医学研究所に所属する外科医、

島田航一郎。

 

ドクタリ・ジャポネ

と呼ばれた彼の事について、

さまざまな人物がそれぞれの視線で語る。

 

一切、航一郎自身は語らずに、

彼のストーリーが進行します。

 

一方、現在。

かつて航一郎に救われた少年、ンドゥング。

 

3.11、東日本大震災を受けて

日本に訪れたドクター・ケニア

 

そんな2人のおはなし。

 

フィクションとしての

ストーリー演出を

ふんだんに使いながらも、

とても愛おしく生々しい物語。

 

 

いろんなものを虐げられた環境の中でも

"今を生きる"人々に寄り添いながら、

学び、吸収し、成長していく人間模様。

 

悲惨な状況を具体的に、

リアルに、描きながらも、

自然の脅威、人間の過ち、

根底にある強さを、

どこまでも、優しく伝えてくれました。

 

 

それでも確実に、

今も世界のどこかでは、

多くの命は失われていて、

家や家族のない人々がいて、

制限された生活を送り続ける人がいる。

 

地デジで

画質の良いテレビのニュースの、

そのまた向こうにある、現実。

 

何不自由なく暮らす

今の私たちの心に、

本当の豊かさとは何かを、

ずっと問い続けてくれるような

そんな作品。

 

ガンバレは、

自分への激励の言葉。

 

「ガンバレー!」と叫ぶ

彼らの声が今も聞こえてきそうです。

 

いまを生きる

すべての人々への、言葉。

 

 

読むならば、今、この時期がおススメ。

日本人の愛する桜の咲く季節は、

もう、すぐそこです。

 

今年も桜は、

また、美しく儚く、生きるんだろうなぁ。

 

最後になりましたが、折角なので、

歌詞を貼らせていただきます。

 

♩『風に立つライオン

 

突然の手紙には

驚いたけど嬉しかった

何より君が

僕を怨んでいなかったということが

これから此処で過ごす僕の毎日の

大切な拠り所になります ありがとう

ありがとう

 

ナイロビで迎える

三度目の四月が来て 今更

千鳥ヶ淵で 昔 君と見た

夜桜が恋しくて

故郷ではなく

東京の桜が恋しいということが

自分でも おかしい位です

おかしい位です

 

三年の間 あちらこちらを廻り

その感動を

君と分けたいと思ったことが

沢山ありました

 

ビクトリア湖の朝焼け

100万羽のフラミンゴが

一斉に翔び発つ時 暗くなる空や

キリマンジャロの白い雪

草原の象のシルエット

何より

僕の患者たちの 瞳の美しさ

 

この偉大な自然の中で

病いと向かい合えば

神様について ヒトについて

考えるものですね

 

やはり

僕たちの国は

残念だけれど

何か大切なところで

道を間違えたようですね

 

去年のクリスマスは

国境近くの村で過ごしました

こんなところにも

サンタクロースはやって来ます

去年は僕でした

 

闇の中ではじける

彼等の祈りと激しいリズム

南十字星 満天の星 そして 天の川

 

診療所に集まる人々は病気だけれど

少なくとも心は 僕より健康なのですよ

 

僕はやはり来てよかったと思っています

辛くないと言えば嘘になるけど

しあわせです

 

あなたや日本を捨てた訳ではなく

僕は「現在(いま)」を生きることに

思い上がりたくないのです

 

空を切り裂いて落下する滝のように

僕は 淀みない生命を生きたい

キリマンジャロの白い雪

それを支える 紺碧の空

 

僕は

風に向かって立つライオンでありたい

 

くれぐれも皆さんに

よろしく伝えて下さい

 

最后になりましたが

あなたの幸福を

心から

遠くから

いつも祈っています

 

おめでとう さようなら

 

作詞 / 作曲:さだまさし

 

chibi_oimo

【映画】グリーンブック

【映画】記録

 

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#アカデミー賞

#作品賞  #脚本賞  #助演男優賞 受賞作

 

「#グリーンブック」

観てきました。

 

予告編を観た時から、

今年の作品賞はこれかな?

と、なんとなく思っていた今作。

 

発表になった時は、やっぱり!

と、観ていないのに妙に納得。笑

 

以下、

ネタバレ含む感想になります。

(⚠︎あくまで個人的な意見です。)

 

 

まず、

何よりも驚いたのは、

脚本・製作を担当した

ニック・ヴァレロンガは、

主人公である、

トニー・ヴァレロンガの、

実の息子であるということ。

 

および、この話が、

実話であったということ。

 

1960年代。

アフリカ系アメリカ人の闘争が

ピークに達していたあの時代。

 

その時代の真っ只中に、

クラシックを専門的に勉強していた

黒人がいたこと。

(すみません、あえて黒人と書きます。)

 

しかも、

大都会ニューヨークの、

カーネギーホールの上に住んでいた事実。

 

そして、

アメリカ南部を旅するという、

まさに命懸けの演奏会。

 

 

 

人種差別や、

マイノリティーものを扱う作品は、

数多くありますが、本当に良かったです。

 

アフリカ系アメリカ人である

ドクター(マハーシャラ・アリ)

孤独でありながら、

彼の持つ確固としたプライドと、生き様。

 

イタリア系アメリカ人である

トニー(ヴィゴ・モーテンセン)

ガサツで無教養だけど

家族と暮らす明るく楽しい人柄。

 

本当に正反対。

 

対比した二人の人間が、

車でツアーを回りながら、

少しずつお互いに歩み寄っていく様は、

 

どこか切なくて、

照れ臭くて、

可笑しくて、

思いっきり、笑えて。

 

お互いへの偏見がある中で、

少しずつ解けていく二人。

 

美しいピアノの旋律に誘われて、

勇気ある彼らの行動と、

自分自身の信念を貫く姿に、

わたしはとても感動しました。

 

肌の色に、言語に、身なりに、言葉遣いに。

 

いろんな部分に大きな差があるアメリカ。

 

日常のいたるところにある、

表面的、心理的な数多くの差別の壁。

 

相手が知らないであろうと思う、

英語以外の言語で囁かれる陰口や、

お店やホテル、

レストラン、様々な場所で、

どんなに教養や実力があっても

受けてしまう差別。

 

日本に住んでいる、

わたしのような日本人には、

人種差別の現実は、きっと、

完全には理解出来ないけれど、

いろんな視点で見ることができました。

 

印象的だったシーンは、

 

車がオーバーヒートして、道端に止まった時、

周りの畑で泥にまみれて仕事をしている、

たくさんのアフリカ系アメリカ人達が、

ドクターを見つめる目。

 

そしてその目を見つめるドクター。

 

やり取りはなく、

ただただ沈黙が流れるあのシーン。

 

 

シリアスなテーマを扱いながらも、

独特なテンポ感で、

多くののコメディー要素を含んだ内容で、

また、もう一度見たい!と思えるような、

そんな作品でした。

 

鑑賞は是非、

ケンタッキーのフライドチキンと共に。

 

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chibico_oimo

【呟き】はじめまして

 

おいもです。

 

1日1回 instagramにて、

写真と自作のポエムを投稿中です。

 

趣味は、読書と映画鑑賞。

 

沢山の本や映画で溢れている、この世の中。

 

ただ生きている間に出会える作品の数なんて、

たかが知れているのです。

 

その中でも

自分の心を掴んで離さず、

何度も読み返し、見返して、

ずっと持っていたいと思える、

そんなとびっきりの作品に

一体どのくらい出会えるのだろう。

 

こちらのブログでは、

そんな作品との出会いを残すためにも、

いつも文字にすることなくそのままになってしまう

映画や、本の感想を書いていけたらなと思います。

 

更新頻度は不定期ですが、

宜しくお願い致します。

 

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